「竜馬語録」(6)

 今回の竜馬語録は、
「世に生を得るは、事を成すにあり」
 これも出典などは不明ですが、国事に奔走した竜馬なら云ったとしてもおかしくない言葉です(笑。
 不遜ながら個人的な解釈では、この世に生まれた限りは、なにか仕事を成し遂げる努力をすべし、でしょうか。
 現代では、仕事というと会社や個人の営利目的の仕事となるのでしょうが、竜馬の時代なら、当然、国事に関することだったでしょう。幕末当時の政治になんらかの興味がある若者は、みな同じような感覚を持っていたと推測します。ただ、当時の国としての感覚は、日本全体ではなく、目的は藩のためだったり、幕府のためという範囲に限られていたようです。竜馬はそのカラを破って日本全体を考えていた数少ない志士のひとりだったわけです。
 そして、その強い意志の現れが、今回の言葉といえそうです。
 
【個人的には耳の痛い言葉のひとつです。自分はなにか「事」を成しているか。その「事」とはなにか? その目標は世の中のためになっているのか。そして事を成すために努力をしているのか。……まさに自己嫌悪に陥りそうですが、今は自分の信じる目標に向かって歩き出すしかないと思っています。強い意志をもって……】