【今日の竜馬】竜馬の愛銃は今いずこ!?

竜馬というと先月末ブログした愛刀『吉行』が有名だが、志士となってからはやはりピストルのイメージが強い。そのピストルは今はどこにあるのだろうか?

 これが紛失と消失でなくなってしまっているのだ。
 寺田屋事件で使用し紛失したのが、『スミス&ウエッソン第?型』(32口径・写真上)弾は六連発で、慶応元年に初めて持った。
 もう一丁は、大正2年の釧路大火で焼失したもので『スミス&ウエッソン第?1/2型ファースト・イッシュー』(32口径・写真下)弾は五連発で、近江屋暗殺の際も、所持していた。なぜ釧路大火で消失したかは、坂本家がその後北海道へ移住したため。
 ちなみにお龍も『スミス&ウエッソン第?型』(22口径・七連発)を持っていた(この銃の行方もわかっていない)。
 
 寺田屋で無くしたピストルは、高杉晋作から贈られたもの。寺田屋で襲われた時の様子を木戸孝允に知らせた書簡[1866年(慶応2年)2月6日]の中で、 「かの高杉より送られ候ビストールを以って打ち払い」とある。詳しくは「幕末の銃器」に詳しいので、興味のある方はドーゾ。