【今日の竜馬は?】船で大坂へ(新撰組と関わり新発見!)

●竜馬30歳、文久三年(1863年)4月9日
順動丸大坂にいたる』

 この行動は、竜馬が3月22日頃から順動丸(幕府の運搬船)で大坂出航、江戸に着く。4月2日幕府大目付大久保一翁を訪問し、松平春嶽あての書状を托せられる。3日江戸を順動丸で発航西上。9日大坂着港。……という一連の行動。つまり、大久保一翁に会って大坂に帰ってきた日だ。

 今回、順動丸を調べてわかったのだが、竜馬と新撰組の関わりがひとつみつかった! この船は元々勝海舟が愛用していた船なのだが、なんと! 慶応四年(1868年)一月新選組隊士らが江戸帰還の時に乗船しているのだ!(な〜んだ!?なんだけどね笑)。可動隊士、永倉新八らが乗船し、幕臣柳本柳佐の談話では、順動丸同乗中に新選組の負傷隊士を目撃、航行中の死没者水葬できず臭気に悩んだと記している。幕府の船なのであり得ることだけど、ちょっとだけハッケ〜ン!でした。ちなみに、この順動丸は維新戦争まで働き、将軍をも乗せている。残念ながら最後は、越後の泊港近くで政府軍艦に囲まれ、拿捕寸前に爆発して破砕してしまった。
(写真は大久保一翁)