【今日の竜馬は?】いろは丸の談判佳境に!

●竜馬33歳・慶応三年(1867年)5月15日●

・『いろは丸衝突・沈没事件の決着に向け、紀州藩との交渉が始まる』

 竜馬の今日は、いよいよいろは丸事件の談判が始まる日だ。紀州側は長崎奉行に働きかけて、談判を有利に運ぼうとした。竜馬は長州の桂小五郎に相談し、長土連合して紀州と一戦すべしなどの宣伝をする。
 また、次のような歌を作って丸山の芸妓に歌わせた。
船を沈めたそのつぐないは金を取らずに国を取る
そのため市民の同情は海援隊側に集まった。
この辺から、紀州方は藩勘定方重役茂田一次朗が、海援隊側には土佐藩参政後藤象二郎が代表となる。やがて紀州方はこの談判に勝ち目がないことをさとり、高柳楠之助(明光丸・船長)が薩摩藩五代才助(友厚)に調停を依頼することになる。

 竜馬の巧みな作戦に、紀州藩は翻弄される。痛快な話しだねぇ〜
(写真は後藤象二郎)