【今日の竜馬は?】最後の敵討ちを手助けする!
●竜馬29歳・文久三年(1863年)6月2日●
・『広井磐之助、仇討ちをとげる、竜馬はこれを助ける』
安政二年(1855)父広井大六が棚橋三郎なる
男に斬殺される事件が起きた。棚橋を討ち取るた
め、広井は九年にわたり四国、九州、中国を歩き
回っていたが、見かねた竜馬が勝海舟に頼んで
棚橋の行方を探索してもらった。その結果、棚橋
が紀伊加太にいることが分かり、広井は紀泉の
国境で仇討ちを果たすことができた。文久三年
(1863)六月二日のことであった。最後の敵討
ちといわれている。
●竜馬33歳・慶応三年(1867年)6月2日●
・『紀州藩のいろは丸事件賠償について、後藤象二郎・岩崎弥太郎と密談のうえ大洲藩士大橋采女方をたずねる』
竜馬のこの年の前半はいろは丸事件で奔走、
月日を費やしている。すでにこの日は、賠償する
約束は得ているが、その金額について土佐藩士
の後藤や岩崎らと打ち合わせをして、大洲藩士
の大橋を訪ね、さらに相談を重ねたらしい。
この日の竜馬としては、やはり敵討ちだ。殺生自体あまり好きではない竜馬だが、見かねて手を貸したようだ。記録的には、これが幕末最後の敵討ちといわれている。