【今日の竜馬は?】竜馬、涙に暮れる!

●竜馬12歳・弘化三年(1846年)6月10日●
『母幸、49歳で死去』
 竜馬の母・幸は、寛政九年、坂本家二代目八蔵
直澄の娘として出生とされるが、一説には八蔵夫
妻に子がなかった為、妻の実家から養女として迎
えられたとも言う。のちに山本常八郎(のち八平直
足、つまり竜馬の父)を婿に迎えて、二男三女をも
うけた。
この日病没した。享年49歳。
 竜馬はこの年、城下小高坂村楠山庄助私塾に入
門。まもなく堀内某と口論喧嘩が原因で退塾
するという腕白な子供であった。

●竜馬33歳・慶応三年(1867年)6月10日●
『下関へ寄港』
 竜馬は、後藤象二郎土佐藩船の「夕顔」で京都へ
向かう途中。長州・下関に寄航して、桂小五郎荘村
助右衛門
の紹介状を書いている
。桂に肥後
藩の荘村を薩長同盟のために活用するか否かの内容
だったようだ(結局は桂が拒否した)。

 竜馬の今日は、母を失ったことで涙に暮れた日だったようだ。これ以後、姉の乙女が母代わりを努めるようになる。
(写真は荘村助右衛門)