【今日の竜馬は?】竜馬、ねぶと論を展開する

●竜馬29歳・文久三年(1863年)6月28日●
・『「ねぶと論」にふれた手紙を乙女にあて書く』
 ねぶと論というのは、竜馬が時世を憂いて考えた
理論。乙女姉さんには「天下に事をなすものは、ね
ぶともよくよく腫(は)れずては、針は膿(うみ)をつけ
もふさず
」と書き送っている。?ねぶと?は土佐弁で、
腫れ物のこと。腫れ物も大きくならなければ、針で膿
をつくこともできない。それと同じで天下に事をなそう
とする者は、よくよく時機が熟してくるのを待たなくて
はならない
、の意味。

 竜馬自身がこの後、思いつきで行動していないのは、このとき自分で構築した理論に基づいて行動しているためだと思われる。
(乙女姉さん)