【今日の竜馬は?】陸奥宗光、総合商社を提案す

●竜馬33歳・慶應三年(1867年7月18日)●
・『陸奥陽之助「商法の愚案」を提出する

 陸奥(宗光)は、海援隊の更なる商取引の近代
化と兵庫や大阪、箱館に支店を置き、海外進出
をも考えた『商法の愚案』と称する意見書を竜馬
に提出している(この年9月)。竜馬もこれを読んで、同意
して陸奥の聡明さに感服している。

 陸奥(新政府では外務大臣になっている)は冷静沈着で海援隊士の中でもクールな人物だったといわれている。その意見書の内容は愚案どころか優れた内容で、今の総合商社と同じ考え方であったようだ。そのクールな陸奥も竜馬が暗殺されたと知るや、紀州藩の「三浦休太郎」を黒幕と信じ、天満屋で三浦を襲い新撰組と衝突、竜馬の仇を討とうとするなど逆上したといわれる。