【今日の竜馬】竜馬は梅毒だった!?

竜馬が性病の梅毒だったという話がある。う〜ん、イメージダウン!?

 そのウワサの発端は、明治の自由民権論者である中江兆民が、「龍馬が梅毒であった」と言っていたというもの。それは中江兆民が直接、書いたものではなく、弟子の幸徳秋水が「兆民先生」という覚え書きで書き残している。それによると……

『先生曾て坂本君の状を述べて曰く、豪傑は自ら人をして崇拝の念を生ぜしむ、は当時少年なりしも、彼を見て何となくエラキ人なりと信ぜるが故に、平生人に屈せざるの予も、彼が純然たる土佐訛りの方言もて、「中江のニイさん煙草を買ふて来てオーセ、」などと命ぜらるれば、快然として使ひせしことしばゝなりき。彼の眼は細くして其額は梅毒の為め抜上がり居たりきと。』
 文中の「」が中江兆民で、「坂本君」というのが竜馬のことである。問題は、最後の?梅毒のために毛が抜けて額が上がっている?というくだり。

 当時、梅毒は日本で蔓延しており、さほど珍しい病気ではなかったよう。「梅毒でなければ一人前の男ではない」という風潮さえあったとか。そこで、梅毒で頭髪が虫食いのように脱毛することがあるので、兆民がそう思ったということはありえる。ただ、竜馬が梅毒であると云っている(記録が残っている)のは、この文章だけである。

 結論としては、竜馬の額は単なる若ハゲ。梅毒とは思えない。どっちにしても女性ファンにとっては、マイナスイメージかなぁ〜!?