【今日の竜馬】短い刀→ピストル→万国公法!?

土佐勤王党のだった桧垣清治は剣の使い手で、当時、若者の間で流行していた長刀をこれ見よがしに腰に差していた。
 それを見かけた竜馬は「長いだけでは実戦的ではない、短い刀こそ実践的だ」と言って自分の短めの刀をしめした。桧垣はなるほどと思い、すぐに長刀をやめ、短い刀にした。
 しばらくして竜馬とであった桧垣は、腰にさした短い刀を見せたが、竜馬は笑いながら、懐からピストルをとり出し、空へ向かって一発ぶっ放した。
 さらに何ヶ月かたった、ある日竜馬に会うと、今度は一冊の本を差し出し、「これからの日本は剣や銃だけではだめだ。この本だよ」と言って笑ったという。
 この本は「万国公法」、つまり国際法の本だった。
 
 竜馬の自由で進歩的な発想を象徴した話しだが、実際の話しではないようだ(笑)。逸話のひとつだろう。
(写真は、竹苞楼瑞巌堂 慶応戊辰夏発行 慶応4年・1868年の『万国公法』※写真は削除しました)