【今日の竜馬】竜馬はオシャレだった!?

維新前後の志士は、なりふり構わず、ツンツルテンの衣服で、蓬頭垢面(ほうとうこうめん)の人が多かった。竜馬も、だらりとした着物と袴、髪はボサボサというイメージ(有名な立ちの写真など)だが、その実意外にオシャレだったかもしれない!?

 寺田屋お登勢の実娘・殿井力(とのい・りき)が語った竜馬の話では、
 『坂本先生も書物などには幣衣(やぶれころも)をまとひ、破袴(やぶればかま)を穿く(はく)、などと書いてあるが、大間違いで、実は大の洒落者でありました。袴は、何時も仙台平、絹の衣類に、黒羽二重の羽織、偶(たま)には、玉虫色の袴など穿いて、恐ろしくニヤケた風をされる。中岡慎太郎さんは、又些とも(ちっとも)構はぬ方で、「坂本は、何であんなにめかすのか、武士には珍しい男ぢゃ」と、よく言い言いされました。』 と話している。

 たしかに最後の写真といわれているもの(→)を見ると、かなりこざっぱりとしていて、オシャレな雰囲気が漂っている(笑)。これは個人的な憶測だが、まだ若いころはほかの志士と同じような生活をしていたので、右にならえの服装になっていたのではないだろうか。だが、ある程度お金があり、薩摩や長州の藩の重臣などと会う機会が多くなったために、竜馬が元々持っていたオシャレゴゴロから、服装が変わっていったのではないかと思う。現代でいうなら、学生から社会人になったようなもののようなものではないだろうか……