【今日の竜馬】主義主張・無用の海援隊!?

竜馬のつくった海援隊は、今でいう会社のような、学校のような組織であったようだ。

 海援隊には諸国の脱藩者たちが集まっていた。ほとんどが尊皇攘夷だったために、隊のメンバーで越前藩出身の佐幕論者だった小谷耕蔵とは、頻繁に激論となっていた。このため、尊攘派の隊士達は小谷の除隊を竜馬に迫った。
 竜馬は次のように云った。
海援隊は政治を研究する場ではなく、航海の実習と技術を学ぶことが目的である。だから主義主張の違いは問わない。隊中の佐幕の隊士を同志にすることができないで、一体何ができるのかね」と彼らを諭した。
 それ以来、尊攘派の隊士達は言い争いを止め、小谷は竜馬の人間の大きさに感服した。

 う〜む…いい話しだなぁ〜。竜馬の進歩的で実践的な考え方はこの時代ではやはり傑出していただろう。
(写真は隊士だった高松太郎。龍馬の姉、千鶴の長男、龍馬のおいのあたる)