【今日の竜馬】龍馬、良馬、りゅうま、どれが正しい!?

■前にも一度「龍馬」か「竜馬」かというテーマを取り上げたことがあったが、このほかにも「良馬」、読み方として「りゅうま」という読み方もあるようだ。どれが正しいのだろうか?

 龍馬と竜馬は、竜馬の生きていた時代歴史の資料などでは「龍馬」と書いていた(いる)ようだ。「竜馬」は小説(『竜馬がゆく』など)などで使われることが多い。つまりどちらでもいいと私個人は思っている。
 「良馬」というのは、勝海舟「坂下良馬」(氷川清話より)、木戸孝允「坂本良馬」(何通かの手紙)で使われている。これは当時の人たちは、漢字については当て字で書くこともあり、あまりこだわっていなかったことによる。だが、「さかもと・りょうま」という読みは共通であったことを示している。
 「りゅうま」というのは、明治16年坂崎紫瀾(さかざきしらん)が書いた、竜馬の小説第一号『汗血千里の駒』に、紫瀾がふりがなしたものが定着したと思われる。
 竜馬は自分の名前をどう思っていたのだろうか? 慶応3年1月20日付、姪・春猪宛ての竜馬の手紙には、文末に『正月 廿日(はつか)夜 りよふより 春猪様』 と書いてあり、「りよふ」は、今の仮名使いでは「りょう」だ。つまり竜馬自身も「りょうま」と思っていたようだ。

 ところで「りゅうま」と呼ぶとなんとなく勇ましい感じがする。でもやはり「りょうま」と呼ぶほうが親しみやすいと思う。みなさんはどーだろうか?