【新聞】幕末の古写真みつかる!今世紀最大!?

■竜馬の写真はなさそうだが、幕末の武士たちの写真が新たに山口で見つかった!

三条実美(さねとみ)、伊藤博文大隈重信福沢諭吉大久保利通ら幕末から明治中期にかけて活躍した公家や政治家、大名らを撮影した写真コレクション約50点が、山口県下関市長府安養寺の元会社員、村井信三さん(73)方で長年保管されていた。歴史上の著名人物の古写真の存在が、これだけまとまって確認されるのは極めて珍しい。

 長州藩支藩で現在の下関市東部を本拠としていた清末藩の初代藩主、毛利元知(もととも)の母方の生家・長沼家のコレクションだった。長沼家は第二次世界大戦後に途絶え、親類にあたる村井さんが数十年間保管してきた。収集の経緯は不明だが、各地で撮影された写真を集めたとみられる。「市で活用してほしい」と市立長府博物館に寄贈し、近く公開される見通し。

 写真は幕末から明治中期にかけて一般的だった鶏卵紙にプリントされている。縦10・5センチ、横約6センチの台紙のサイズから「名刺判写真」と呼ばれる。やや色あせているが、写真を見た九州産業大芸術学部写真学科の石川寛夫教授(写真史)は「個人コレクションとしてはすごい量。写真史を考察する上で貴重な資料になる」と話している。【渡辺亮一】

 保管されていた写真の人物は次の通り。
 三条実美岩倉具視鷹司輔煕有栖川宮熾仁▽東伏見宮依仁▽上野宮▽毛利敬親毛利元徳▽毛利元昭▽毛利元忠▽島津忠義山内豊信伊達宗城▽黒田斉溥▽鍋島直大▽池田章政▽徳川慶勝▽佐竹義生▽松平容保松平定敬・定教▽上杉茂憲▽細川護久▽伊達宗敦▽前田利嗣▽大久保一翁大久保利通西郷従道木戸孝允山田顕義▽山尾庸三▽廣沢真臣▽伊藤博文山県有朋板垣退助後藤象二郎大隈重信福沢諭吉三条実美ほか11人▽徳川家康肖像画複写)▽昭憲皇太后▽その他不明7点、熊本城1点

 鶏卵紙 鶏卵の卵白を材料に使った印画紙。東京都写真美術館金子隆一学芸員によると、作り方はまず、卵白と塩を混ぜたものを西洋紙に塗る。更に、その紙に薬品の一種、硝酸銀を塗ることで感光性が出て、濃いセピア色の印画紙になる。鶏卵紙の印画紙をガラス板のネガに密着させ、太陽光で焼き付けて写真にする。』
毎日新聞1月18日] ( 2004-01-18-03:00 )

 早くその写真の一部でも見たかったのだが、Web上では見つからなかった。いずれアップしたいと思う!
(写真は西郷従道・さいごうじゅうどうで、薩摩藩西郷吉兵衛の3男、西郷隆盛実弟。今回のコレクションとは無関係)