【今日の竜馬は?】千葉定吉道場へ入門!

●竜馬19歳、嘉永6年(1853年)4月13日

・『北辰一刀流千葉定吉道場へ入門』

 竜馬はこの年の3月、高知の日根野弁治より「小栗流和兵法事目録」1巻を伝授される(つまり免許皆伝をもらう)。で、さっそく3月17日には、15ヶ月間国暇を許され溝渕広之丞と同行、高知を出て剣術修行のため江戸へ。このとき父八平より「修行中槇心得大意」を授かる(これはいわゆる生活の心得で、竜馬は一生肌身離さず持っていたとされている)。そして4月の今日(あたり!?)に江戸京橋桶町千葉道場に入門した。
 その心得は↓
『修行中心得大意
一、片時も忠孝の心を忘れず、修行を第一とすること。
一、色々な道具に心を奪われお金を使いすぎないように。
一、色事にうつつを抜かして国家の大事を忘れ、心得違いをすることのないように。
上の三ヶ条を胸に刻んで修行を積み、めでたく帰国するように。 以上。
 丑三月吉日 老父(印)
 龍馬殿』

 現在の若者にも通じるものがあるので、特に掲載した(笑)。今も昔も親の気持ちはこんなもんだよねぇ〜!

 竜馬はまだこのとき志士でもなんでもなく希望に燃えるひとりの若者だった。なんだか現在の大学へ進学したような感じだったに違いない。
(写真は現在の小千葉道場があったあたり※写真は削除しました)