【今日の竜馬は?】竜馬、ライバル会社に苦慮する

●竜馬33歳・慶應三年(1867年7月10日ごろ)●
・『幕府の兵庫商社設立に対し、対抗策を案出する』

 兵庫商社は幕臣小栗上野介が日本最初の株式
会社。商社の役員は頭取の山中善右衛門(鴻池屋)
ら3名、肝煎りに6名の商人、残りの11名は世話役
とする構成。商社の事務所は商社会所と呼ばれて
中之島
に置かれた。20人の商人に100万両を出資
させて株を発行した。この商社ができると発表された
のは同じ年の6月5日。竜馬はこの話を聞いて、海援
隊としての対抗策を考えた。

 まだイカルス号事件が続いているときに、竜馬はこんなことも考えていた。マルチな竜馬の一面がみられる。
(写真は小栗上野介)